胡桃のベンチ

胡桃のベンチ

国産胡桃材を使用したベンチです。

材料:天然乾燥国産胡桃
サイズ:横幅 1342mm 奥行 565mm 高さ 785mm
仕上げ:無臭柿渋+有機アマニオイル
組立:ホゾ組み(※座面はビス打ち)
   ※ボンド使用(フランクリンタイトボンド3 FDA(米国食品医薬品局)承認 食器に使用可)

 

以前、栗の屋外ベンチ作製を依頼して下さったおばが、ダイニング用のベンチ作製も依頼して下さいました。

 

デザインや大きさなど前回と全く同じで良いとの事でしたが、設置場所の確認にと伺いますと、背後に棚が在るため高さを785㎜に押さえないと棚の物を取り出すことが出来ないこと、また、テーブルとベンチとの間を縫うように通り着座することになりますので、横から入りやすくするため、ひじ掛けを短くする必要があることがわかりました。

 

ひじ掛けの変更は、構造的に(私にとっては)大きな変更です。

 

そこでどうせ図面を作り直すならと、以下の点を変更しました。

  • 長時間座られることになるでしょうから、背もたれの角度を9度から10度に変更し、少し深く腰掛けられるように。
  • 背もたれの角度変更に伴い、後ろ足の角度もわずかに深く変更。
  • 風雨にさらされることを想定しなくて良いため、すのこ状の座面幅を50㎜から55㎜に変更し隙間を減少。
  • 同様の理由から、ひじ掛けの接合に自由がきくため、長さは短いですが、横方向にゆったりとしたひじ掛けに変更。
  • さらに同様の理由から、接合部の強度が上がる2枚ほぞを多用。(前回は普通のホゾ)
  • 背もたれの高さが低くなるため、一枚板を使用するシンプルなデザインに変更。

 

他にもこまごまと変更していますが、屋外用では無い、ということで、材の太さもデザインも自由がききますね。

 

そして仕上げは、既存の茶色のテーブルに合わせるため、柿渋+アマニオイルとしました。

 

 

 

ピンクがかった白っぽいクルミ材が、柿渋を塗ることで渋い色に。

 

色の好みは人それぞれですが、私は好きです。

 

ちなみにこちらのベンチ、スラっと背の高いおじとおばに合わせてありますので、私が座りますと足が浮きます・・・。

 

おば様、胡桃を触ってみたいという私の我儘に、「よしわかった!依頼する!」とのカッコいいお言葉を下さり、本当にありがとうございました!!